今週、編集部が残しておきたい三冊分の読みもの
数を競うのではなく、手元に残しておきたいものだけを選んでいます。どれも、読み終えたあとに少しだけ日本語の見え方が変わるはずです。
気分と題材から、六つの入口
読みたいものが決まっていない日のために。いまの気分に近い番号から入ってみてください。どの入口からでも、たどり着く先は言葉です。
静かに集中したい夜に
短い随筆と、音のない写真。眠る前の二十分にちょうどいい長さの読みものを集めました。
旅先の日本語を味わう
駅名、方言、土産物の包み紙。土地ごとに違う言い回しを、移動の途中で拾い集めます。
ことばの仕事に触れる
編集、校正、取材。言葉を扱う人たちの手元をのぞき見る連載をまとめています。
やさしい日本語で読みたい
短い文、少ない漢字、やわらかい改行。はじめての一歩にも、疲れた日にも。
笑える失敗談が読みたい
言い間違い、勘違い、伝わらなかった冗談。失敗からしか学べない語彙もあります。
手を動かしながら読みたい
書き写す、声に出す、付箋を貼る。読むだけでは終わらない参加型の記事を集めました。
この場所の歩き方
ルールはほとんどありません。けれど、はじめて来た方には三つの順番をおすすめしています。
気分で入って、題材で回遊する
上の六つの入口は、読み終わったあとに別の入口へつながっています。一本道ではなく、ぐるっと回れる作りです。
気になった一行を、どこかに写す
メモでも、スマホでも、付箋でも。写した言葉は、その日の自分の語彙になります。読むだけより、ずっと残ります。
週に一度だけ、戻ってくる
毎日来る必要はありません。週に一度ひらくと、少しずつ新しい記事が増えている、くらいの温度で運営しています。
選ぶという仕事は、断るという仕事でもある
このサイトを作るとき、最初に決めたのは「全部載せない」ということでした。日本語について書かれた文章は、探せばいくらでも見つかります。だからこそ、私たちの仕事は集めることではなく、置いていかないことを決めることなのだと思います。
毎週かなりの数の原稿を読みますが、実際にここへ並ぶのはほんの一部です。基準はとても単純で、読み終えたあとに「昨日の会話を思い出した」とか「あの看板の意味が分かった」という、生活に戻っていく手触りがあるかどうか。知識として正しいだけでは、たぶん残らないのです。
もうひとつ大事にしているのは、断定しすぎないことです。言葉の正しさは、場面によって少しずつ動きます。だからこのサイトでは「これは間違いです」と切るより、「こういう場面では、こう響きます」と書くようにしています。読み手が自分の場面に持ち帰れる余白を残しておきたいからです。
もし、ここで紹介したことのない言葉や、地元だけで通じる言い回しをご存じなら、ぜひ教えてください。編集部の机の上には、まだ行き先の決まっていない言葉がいくつも積まれています。
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